『Fantasia』 作品別コメント


1.『星々のウタ』
 星の誕生、そして仲間探し。そのまんまですね(苦笑)
 暗い闇の中に放り出されたとき、何か、道しるべになるようなものがあれば、
 どんなに寂しくても、それを希望に生きていけるというか。
 ここでは舞台は宇宙ですが、人間にも当てはまるんじゃないかな、と思います。

2.『dance』
 地球と月のおはなし。
 このふたつの惑星は、互いに引き合いながらも、触れ合うことはできない。
 振り向いてももらえないから、ただひたすらに、そばにいる。
 月は、それだけでも幸せなのです。

3.『ふるさと』
 ひとのようになっていますが、実は白鳥です。
 渡り鳥って、ふるさとと呼べる場所がふたつあるんじゃないかな、と。
 生まれ育った場所と、仲間と共に飛ぶ場所。
 日本も彼らのふるさとになってくれればいいな、と思いつつ。

4.『空中散歩』
 やっちまった感いっぱいな作品。モチーフは何とはいいません。
 視点は雲……? それでも良く分からない。
 こんな風に気晴らし出来たら、
 悩んでることなんてちっぽけに思えてくるんだろうなぁ。

5.『take off』
 前から一回は書きたいな、と思ってたモチーフ。
 いや、ベタベタなんですけど。
 大切な人が、届かない場所へと突然旅立ってしまったら。
 きっと、永遠に痛みは消えない。

6.『紅葉狩り』
 これもそのまんまな感じですね。
 色付いた木々は、一瞬ごとに表情を変えていく。
 同じ表情は、一度としてない。
 だからこそ、私たちはいつまでも、飽きることなく見ていられるのでしょう。

7.『憧憬』
 何がモチーフかはあえて言いません、分かる人だけ笑ってください。
 言わないからこそ、触れないからこそ、心に残るものもある。
 それは、切なくて、苦しくて、でも、暖かくて。
 忘れられない、記憶になる。

8.『子猫の冒険』
 多分、この作品群の中で一番苦労しました。
 もう、夢落ちって辺りでいっぱいいっぱいです(苦笑)
 ひだまりで眠ってる猫がこんな夢を見てたら可愛いなぁ。

9.『ココロノタビ』
 冬の街。木枯らしが吹く中をさ迷い歩く。
 ひとりでなんとかやってきたけど、ふと振り返って、誰かを想う。
 心は揺れて、逃げ出したくなるけど。
 終われないから、また一歩、前へと踏み出す。

10.『stray bird』
 立ち止まってしまったひとの話。
 stray bird は“はぐれ鳥”。
 帰るべき場所、共に飛ぶ仲間を失った翼は、空を見つけることができず。
 遠い日々を思いながら、ただ地上を歩く。

11.『Dreaming』
 今回の作品群の中で、一番最初に思いついたもの。
 ここから引っ張られて、全体のテーマである『幻想』も出てきました。
 クジラとクジラ使い。
 今は違う場所に住んでいても、ずっと昔の故郷は同じ。

12.『海帰り』
 水の中って、落ち着く場所だと思うんです。
 海に限らず、河とかプールの中とか。
 喧騒も何もかもが遠くて、どこか、心地よい。
 生まれる前に、水の中にいたからでしょうかね、やっぱり。

13.『good night』
 勘のよい方は分かったかもしれませんが、モチーフは回遊魚です。
 海に生まれ落ちて、休む間もなく何千キロも旅をして。
 それは、生きるためには仕方のないことで。
 でも、人の手を逃れてつく眠りは、安らかなものであって欲しい。

14.『深海の姫君』
 海の底で眠るもの。イメージとしては、真珠貝。
 動くことはできないから、ただひたすらに待つ。
 自分を必要としてくれるひとが、その手で見つけてくれるまで。

15.『レクイエム』
 空から大地へ、海へと移ってきた舞台は、再び空へ。
 転生のイメージです。
 終わりは、始まるための区切り。
 そう考えれば、死を嘆くことはないと、思う。


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