―gift―


涙のカケラを花束にして
あなたに贈りましょう

祈りは届かずに
世界は今日もどこかで泣いているけれど

あなたが幸せであるように
願いを込めて

私の知らない誰かが
幸せであるようにと祈りましょう

知らない間に
幾つもの命が壊れていくけれど

その眠りが安らかであるように
想いを込めて

暖かな風を束ねて
遠い月へ捧げましょう

苦しみや悲しみは
深く消えないものだけど

どうかこの夜が
穏やかな時であるように

世界の片隅で
今日も誰かが歌い続ける

誰のためでもない
小さな祈り

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あとがき
書かずにはいられなかったものその２。
『忘れないよ』で表したかった想いを装飾するとこんなかんじ？みたいな。
このふたつの詩は言いたいこともモチーフも同じなんですが、
どっちかといえば、こっちの方が私らしい、気がする。
UP date 2006.10.4.
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